Zoomを利用したオンラインレッスン開催の手順 【先生必見】
オンラインレッスンで使われることの多いアプリケーションソフト「Zoom(ズーム)」は、 上手に使うと対面でのレッスンと同様に、質の高いレッスンを提供することが可能です。 一方で、オンラインレッスンならではの注意すべきポイントもあります。 今回はZoomを使ったオンラインレッスンの基本的な流れと、留意すべき点やコツを紹介します。 Zoomをスムーズに使いこなして、満足度の高いオンラインレッスンを提供しましょう!
目次
- 1. Zoomを使ったオンラインレッスン
- 1-1. Zoomとは
- 1-2. Zoomの利用料金
- 1-3. Zoomで行われているレッスンの形式
- 2. オンラインレッスン開催の基本的な流れ
- 2-1. Zoomアカウント発行とアプリインストール
- 2-2. レッスン予約・決済
- 2-3. レッスンURL発行と受講案内送付
- 2-4. レッスン当日〜レッスン開始まで
- 2-5. レッスン中
- 2-6. レッスン終了後
- 3. 先生側・生徒さん側の準備・設定方法
- 3-1. 先生側の準備
- 3-2. 生徒さん側の準備、案内の仕方
- 4. レッスン当日のよくあるトラブルと対処法
- 4-1. Zoomがつながらない生徒さんがいる
- 4-2. 途中で切断されてしまった
- 4-3. 画面の操作が重くて固まってしまう
- 4-4. Zoomを無料で使っていたため、途中で切れてしまった
- 5. 様々なレッスンジャンルでの注意点
- 5-1. 講義系
- 5-2. 音楽系
- 5-3. 実技系
- 5-4. 運動系
- 6. 終わりに
1. Zoomを使ったオンラインレッスン
急激に利用者が増えたZoomは、オンラインレッスンを開催する際にもよく選ばれており、 すでに利用を始めている先生も多いのではないでしょうか。
1-1. Zoomとは
Zoomはパソコンからスマートフォンまで、あらゆるデバイスでビデオ会議を行うためのWebアプリケーションサービスです。 オンラインセミナーやオンラインミーティングを行う際に利用できる、録画・画面共有・チャット等の便利な機能が充実しており、 オンラインレッスンでも広く使われています。
1-2. Zoomの利用料金
Zoomは2人(1対1)の場合は、無料で時間が無制限で利用可能でしたが、2022年5月2日からは無料の場合、一律40分という使用制限になりました。 オンラインレッスンの多くは40分以上かかる事が多いと思います。 また、レッスン自体は30分だとしても、その後のアフターフォローの時間に終了してしまう事はできるだけ避ける為に、基本的にZoomは有料プランを使う事をお勧めします。(月額1,600円(税別))
1-3. Zoomで行われているレッスンの形式
画面共有でスライドを表示したり、ホワイトボードを使って行う講義形式のレッスンはもちろん、 ピアノやボイストレーニングといった音楽レッスンや、ヨガやダンス、料理やフラワーアレンジメント等、 運動や実技のレッスンもZoomを使って開催されています。
2. オンラインレッスン開催の基本的な流れ
では実際のオンラインレッスンは、どのように開催すれば良いのでしょうか。 ここではZoomを使ったオンラインレッスンの基本的な流れをご紹介します。
2-1. Zoomアカウント発行とアプリインストール
Zoomを使ってオンラインレッスンを開催する場合、先生はZoomのアカウント発行とアプリのインストールを行う必要があります。
まずはZoom公式サイトで、アカウント登録とアプリのダウンロードを行いましょう。
ダウンロードが完了したら、パソコンやスマートフォンにアプリをインストールしておきます。
Zoomのアカウント登録とダウンロードについてはこちらの記事をご覧ください。
2-2. レッスン予約・決済
オンラインレッスンの日程が決まったら募集告知を行い、レッスン予約の受付を開始します。
なお、オンラインレッスンの場合はレッスン当日に料金を直接受け取ることが出来ないため、
通常は銀行振込やクレジットカード決済で、レッスン予約時に料金の支払いを完了してもらうことが多いです。
独自に予約システムや決済手段を用意することもできますが、レッスン予約・決済機能がすでに用意されている、
レッスンや講座を開催するためのプラットフォームサービスを利用すると便利です。
オンラインレッスンの予約システムについてはこちらの記事をご覧ください。
2-3. レッスンURL発行と受講案内送付
レッスン予約を受け付けたら、次にレッスン用のZoomURLを発行し、受講案内と共に送付しましょう。
受講者様
この度はレッスンのご予約ありがとうございました。
レッスン当日、時間になりましたら以下のURLよりZoomミーティングにご参加ください。
https://us04web.zoom.us/j/xxxxxxxxx
レッスンでお会いできるのを楽しみにしています。
先生名
2-4. レッスン当日〜レッスン開始まで
レッスン当日は、レッスン開始時間前に余裕を持ってZoomミーティングを開始し、生徒さんが入室するのを待ちましょう。生徒さんが全員揃ったらレッスンをスタートします。
2-5. レッスン中
対面時と同じレッスン内容でも、パソコンやスマートフォンの画面越しに長く話を聞き続けるのは辛いものです。 オンラインだからこそ、集中力が途切れたり疲れていないか生徒さんの様子に気を配り、必要に応じて休憩も取り入れながらオンラインレッスンを進めます。
2-6. レッスン終了後
レッスンが終了したら、受講のお礼やねぎらいのメッセージを送りましょう。
次回のレッスン予定が決まっていたら案内して、次回の受講を促します。
3. 先生側・生徒さん側の準備・設定方法
オンラインレッスンは、事前の準備がレッスン成功の鍵です。先生側の準備はもちろんですが、 生徒さん側も事前に準備をしておくことで、レッスン当日の受講がスムーズになります。 先生は生徒さんに対し、適切なタイミングで事前の準備について案内をするように心がけましょう。
3-1. 先生側の準備
レッスン当日に使用するスライドや資料は事前に用意し、実際にZoomの画面を見ながら、リハーサルをしておきます。 Zoomの操作に手間取ったり焦ったりすると、生徒さんは不安になりレッスンに集中できません。 以下のチェックポイントを意識して、画面を見ながら確認します。
<オンラインレッスン開催前:先生側のチェックポイント>
- ・先生の顔は暗くないか
- ・背後に余計なものが写りこんでいないか
- ・画面共有やチャットなど、Zoomの操作に不安はないか
- ・Wi-Fi、インターネット回線は安定しているか
3-2. 生徒さん側の準備、案内の仕方
オンラインレッスンに不慣れな生徒さんがいても、レッスン当日は個々の生徒さんに対応する時間が十分に取れない可能性があります。 アプリのインストールなどは事前に手順をメールで案内し、オンラインのレッスンに不安がある場合は、レッスン開始前15〜30分程度の確認時間を設けて、 早めに入室し接続を確認してもらうとスムーズです。確認が済んだらカメラとマイクをオフにして、開始時間まで待機してもらいます。 生徒さんからの質問などあれば、その場で対応してあげても結構です。また、以下のチェックポイントをレッスン前日までに確認してもらうよう、 事前に案内しておきましょう。
<オンラインレッスン開催前:生徒さん側のチェックポイント>
- ・Wi-Fi、インターネット回線は十分な速度であるか
- ・パソコンの場合、カメラとマイクは機能しているか
- ・Zoomアプリのインストールは完了しているか
- ・レッスン参加の手順は理解しているか
4. レッスン当日のよくあるトラブルと対処法
4-1. Zoomがつながらない生徒さんがいる
複数人の生徒さんがレッスンに参加している場合、他の生徒さんを待たせて1人の生徒さんにかかりきりになることはできません。 Zoomがつながらなかったり入室できない場合は、事前に対応方法を案内しておき、レッスン終了後にフォローするなど柔軟に対処しましょう。
4-2. 途中で切断されてしまった
レッスンの途中でアプリが落ちてしまったり、回線が切断されてしまうこともよくあります。慌てず再度入室してもらう、 別の連絡手段でメッセージを送るなど、フォローしましょう。こちらもレッスン開始の際に注意事項として事前に伝えておくと安心です。
4-3. 画面の操作が重くて固まってしまう
画面共有してアプリケーションの操作をしている時など、動きが重くなりフリーズしたようになることもあります。 スピーカー以外はカメラオフにしてもらうと改善することもありますので、気になる場合は協力を呼びかけましょう。
その他のトラブル・対処法についてはこちらの記事をご覧ください。
4-4. Zoomを無料で使っていたため、途中で切れてしまった
Zoomは2人(1対1)の場合は、無料で時間が無制限で利用可能でしたが、2022年5月2日からは無料の場合、一律40分という使用制限になりました。 オンラインレッスンの多くは40分以上かかる事が多いと思います。 また、レッスン自体は30分だとしても、その後のアフターフォローの時間に終了してしまう事はできるだけ避ける為に、基本的にZoomは有料プランを使う事をお勧めします。(月額1,600円(税別))
回線が切れてしまった場合のトラブル対応としてオンラインレッスンを予め録画して見られなかった人には後日見られるようにしておきましょう。
5. 様々なレッスンジャンルでの注意点
レッスンのジャンルごとに、それぞれ気をつけたいポイントがあります。自分のジャンルについてチェックしてみてください。
5-1. 講義系(セミナー・座学)
- ・スライドや資料の文字サイズは見やすいものであるか
- ・一方的に話し続けず、生徒さんの様子に配慮しているか
- ・生徒さんにも発言やアウトプットの機会を設けているか
5-2. 音楽系(楽器演奏・ボイストレーニング等)
- ・音がきちんと聞こえるよう、マイクやスピーカーを整備しているか
- ・ハウリング等、不快な音が出ていないか
- ・一緒に演奏する場合など、タイムラグは発生していないか
音楽系のオンラインレッスンのやり方・注意点についてはこちらの記事をご覧ください。
5-3. 実技系(料理・フラワーアレンジメント等)
- ・手元の動きが見えるよう、カメラアングルに配慮しているか
- ・明るさは適切か
- ・動きによるピンボケ対策はされているか
料理、ハンドメイドのオンラインレッスンのやり方・注意点についてはこちらの記事をご覧ください。
料理教室をオンラインレッスン化!基本のやり方をご紹介
[ハンドメイドのオンラインレッスンやり方ガイド]Zoom・機材などについて
5-4. 運動系(ヨガ・エクササイズ等)
- ・体全体の動きが画面に写っているか
- ・生徒さんの様子を把握できているか
- ・声はきちんと届いているか
ヨガ、ダンスのオンラインレッスンのやり方・注意点についてはこちらの記事をご覧ください。
[ヨガ教室のオンラインレッスンやり方ガイド]Zoom・マイクなどについて
[オンラインダンスレッスンのやり方]Zoomアプリ・マイクや著作権について
6. 終わりに
オンラインレッスン は場所や時間の制約が少なく、これまでリーチできなかった生徒さんにもレッスンを提供することが可能です。 今回はZoomを使ったオンラインレッスンのやり方をご紹介しました。事前の準備を万端に行い、そしてレッスン中は生徒さんの様子に気を配ることで、 満足度の高い良質なオンラインレッスン を提供していきましょう!
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