[ヨガ教室のオンラインレッスンやり方ガイド]Zoom・マイクなどについて
新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて外出が制限されて以降、オンラインレッスンの需要が高まっています。そんな中、外出自粛のために起こる運動不足の解消として、「自宅でできるヨガ」が人気を集めています。今回は、オンラインでヨガ教室の開講を検討されている先生に、気を付けていただきたいポイントやおすすめのツール、やり方などをお伝えします。
目次
1. オンラインレッスンヨガ教室の種類について
オンラインレッスンには大きく分けて2つのやり方があります。どちらのやり方が自分に合っているか、以下のポイントで比較し、検討しましょう。
1-1. オンラインレッスンの種類
オンラインレッスンには「リアルタイム型」と「動画配信型」の2種類があります。この2つにはどのような違いがあるのでしょうか。
(1) リアルタイム型
Zoom、LINE、Skype、FaceTimeなどのビデオツールを使い、オンライン上でインストラクター、先生と生徒さんが繋がりお互いにやり取りができるものです。ライブですので、その場で細やかな指導ができます。
(2) 動画配信型
事前に動画を録画してYouTubeやLINE等で配信します。事前に編集することが可能であるため、分かりにくい箇所を事前に細かく補正しておくことができます。生徒さんは動画を途中で停止したり、巻き戻したりすることも可能なため、インストラクターの正確な動きを把握しやすく、個人のペースで受講できるメリットがあります。
1-2. レッスンで使うツールについて
それぞれどのツールを使用するかを決定し、生徒さんにお知らせする必要があります。まずはオンラインレッスンでよく使われている主要ツールについてその違いを理解しましょう。
(1) Zoom
知名度も高く無料で簡単にダウンロードできるため、おすすめのツールです。また音声も良いため多くの方が使用しています。
(2) LINE
すでにインストールされている方が大半なので、新しくアプリをインストールする手間なくすぐに始めることが出来るツールと言えます。しかし音が重なると途切れがちになる頻度が高く、不安定な面もあります。また個人アカウントの公開をする必要があるため、生徒さんのご理解が必要です。
(3) YouTube
知名度もあり、音質の良さも良好です。またヨガを自宅で手軽にやりたい場合にまずは「YouTubeで検索する」という人も多く、新規の生徒さん候補と繋がりやすいのも特徴の1つです。インストラクターや先生のヨガポーズを視聴していただくのは問題ないですが、生徒さん側は画面に映りません。またYouTube動画の視聴によるレッスン料金が発生すると規約違反となりますので、有料化する場合は、配信方法の変更や別のツールを検討する必要があります(無料配信など、ご自身のお教室のPRの一環として使うのであれば問題ありません)。
ツールについてはこちらの記事もご覧ください。
2. オンラインレッスンヨガ教室の事前準備
オンラインレッスンを始める際にご準備いただきたいことをお伝えいたします。
2-1. オンラインツール、機材の告知
どのツールを使用するかを決定したら、生徒さんにお知らせして無事にダウンロードが完了しているかを確認しておく必要があります。必要なアプリの操作方法の知識や必要機材なども事前にお伝えしましょう。なるべく、登録が無料で簡単なものを選ぶとよいでしょう。
2-2. 機材の準備
画面の大きいパソコンがおすすめです。ノートパソコンは場所を移動できるため便利です。また、次々にポーズをとっていくアシュタンガヨガや、そこから派生したパワーヨガなど、運動量の多いヨガの場合、タブレット(iPadなど)やスマートフォンを同時に使い、別の位置からの撮影もできるとさらに良いと思います。
逆に、陰ヨガなどの場合、あちこちに画面があると集中しづらくなるため、画面はあえて一つにしてもいいかもしれません。
いずれにせよ、生徒さんが満足してくれることが一番ですので、レッスンの内容や生徒さんのレベルに合わせた選び方をすると良いでしょう。
2-3. インターネット環境
オンラインでのお教室になるため、安定したインターネットの環境は重要です。
事前にWi-Fi環境などを確認し、接続テストなどを行うとよいでしょう。
2-4. その他、必要なもの一覧
- ・Webカメラ
- ・三脚やスタンド
- ・イヤホン
- ・マイク
一般的にパソコンにはカメラが内蔵されています。さらに画質や音質にこだわられる場合は追加でWebカメラの設置やワイヤレスイヤホンなどを併用するとよいでしょう。
最初から完璧を目指すと大変なので、まずは最小限の機材で始め、不都合があるようでしたら機材を買い足していかれることをおすすめします。
機材については、こちらの記事で詳しく解説しています。
3. オンラインレッスンヨガ教室の開催方法
より良いお教室になるように気を付けるべきことをお伝えいたします。
3-1. レッスン開催、収録場所
ヨガレッスンは伸びやかなポーズが魅力。先生の体全体や指先までしっかり映すことができているか、カメラやパソコンの設置場所に気を付けましょう。また、暗すぎる部屋や直射日光があたる部屋は生徒さんが視聴しにくいので避けておきましょう。特に、ビデオ録画の場合は、質が悪いと収録しなおす必要が出てきたりして手間がかかってしまうため、テスト録画を行ってみるのもおすすめです。
2-2で触れたような機材を何台も準備できない場合、背面に鏡などを建てるだけでも、先生の背部の動きが確認できるためよいかもしれません。
3-2. 音楽を利用する際に気をつけること
ヨガにおいてテンポの速い曲を使用することはあまりないと思います。しかし大音量で音楽を流すと音が割れて聞こえてしまうこともあるので、ボリュームには注意しましょう。
また、音楽をかけるときや先生が話すときには、生徒さんはマイクをミュートに設定しての受講をおすすめします。先生や生徒さんもぴったり音に合わせた動きをしようとせず、「ヨガを楽しむ」ことに重点をおくことで、より快適なお教室になるのではないでしょうか。
3-3. レッスン料金はいくらにしたら良い?
オンラインレッスンになると、ある程度の人数が収容できるようなレッスンスタジオなどの用意が必要でなくなるため、基本的には「少し安くなる」という印象があるようです。単価を下げたくない場合は、「オンラインレッスンならではの付加価値」を提供できるコンテンツにしましょう。
例えば、ライブ配信のレッスンでも、録画したレッスン動画に復習ポイントを添えて送ってあげたり、レッスンの内容をまとめた復習シートを送ってあげたり、質問受付用のメッセージチャットを立ち上げるなどがおすすめです。
インストラクターや先生の負担とのバランスを考えながら、いろいろな工夫をしてみてください。
【支払い方法について】
通常、対面でのレッスンの際は手渡しでの決済の場合もあったと思います。しかし、オンラインレッスンになると、新たな支払い方法を検討する必要があります。アプリを使って決済をする場合についてはなるべく手数料の低いもの、簡単に使用できるものを選ぶとよいでしょう。
1 銀行振込を使用
ゆうちょ銀行や、地方銀行の口座をお持ちの場合、月に何回までなら振り込み無料などのサービスを活用してのお振込みも可能だと思います。その場合、先生と生徒さんがどの口座を持っているのか、手数料が発生する場合はどちらが負担するかなども確認した上で使用されるといいと思います。
2 PayPay、LINE Pay、楽天Pay等を使用
これらのオンライン決済サービスは手数料が低く、簡単にダウンロード出来ます。このようなツールは複数のサービスを併用して使っている方も多いので、どのツールをメインで利用しているか生徒さんに事前に聞いてみましょう。
決済方法の選び方については、こちらの記事で詳しく解説しています。
3-4. 開催当日に気をつけること
オンラインでのお教室は、若干のタイムラグ(時間のずれ)が発生することがあります。生徒さんにもきちんとご説明し、ご理解をいただくことが必要です。また有線LANを活用することにより、途中で配信が途切れるリスクを減らす工夫も必要です。
3-5. オンラインだからこその集客方法
オンラインは日本全国、または世界中の人が先生のお教室に来る可能性があるということが一番の魅力です。Instagram、Twitter、Facebook、TikTokなどのSNSなども活用すれば、どんどん新しい生徒さんに出会うことができます。これまでは場所の制約があって出会えなかった人とも、レッスンを開催することが出来るのです。どんどん情報を発信していきましょう!
集客についてはこちらの記事もご覧ください。
4. 終わりに
一口にヨガといっても、ハタヨガ、アイアンガーヨガ、アシュタンガヨガ、ヴィンヤサヨガ、シヴァナンダヨガ、クンダリーニヨガ、クリパルヨガ、陰ヨガなど、少し挙げただけでもたくさんの種類がありますよね。先生がおひとりで開催するのか、インストラクターを雇って開催するのかなど、レッスンの内容も数え切れません。
オンラインレッスンにおけるヨガ教室の開催には、ヨガの種類や生徒さんのレベル、年齢層によっていくつかポイントがあります。それぞれに合った便利なツールを比較検討して使い分け、環境を整えると素晴らしいお教室になると思います。「はじめてよかった」という生徒さんの感想がたくさん聞こえてくるといいですね。
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