食事のとり方でヨガの効果が変わる？ヨガの効果を最大化するために気を付けたいポイント

そもそもヨガ前後に食事はとるべき？

ここでは、ヨガ前後に食事をとるべきかどうかと、その理由を解説します。

ヨガ前

ヨガ前は、食事をとらないのが理想的です。ヨガには体を伸ねじったり逆さまになったりするポーズが含まれているため、空腹時にヨガを行うのがベストとされています。空腹状態の方が、満腹状態のときよりもヨガに集中しやすいからというのも理由の一つです。

とはいえ、昼や夜にヨガを行う場合、何も食事をとらないとエネルギー不足に陥ってしまいます。ヨガをベストな状態で行いたいのであれば、ヨガの2～3時間前までに適度な食事をとっておくのがおすすめです。

ヨガ後

ヨガ後は食事を摂ってもOKです。しかし、ヨガ直後は代謝が活発になって栄養素をより吸収しやすい状態になっているため、1～2時間ほど時間をあけて、質の良い食事を心がけましょう。

ヨガで汗をかいているので、水分は直後からたっぷりとって問題ありません。しかし、飲みすぎるとその後の食事の消化が悪くなってしまうため、ほどほどにしておくことが大切です。

食事のとり方でヨガの効果が変わる理由

食事のとり方によってヨガの効果が変わる理由として、主に以下が挙げられます。

• パフォーマンスの質が変わるから
• 代謝に影響があるから
• リラックスしやすさに影響があるから

パフォーマンスの質が変わるから

満腹状態と空腹状態で行うヨガを比較すると、空腹状態の方が良いパフォーマンスを行えます。ヨガ直前にお腹いっぱい食事をとってしまうと、集中力が低下し、ヨガに集中しにくくなるでしょう。

とった食事の分体が重くなることも、パフォーマンスが低下する理由の一つです。パフォーマンスの質が下がれば、当然得られる効果も弱まります。

代謝に影響があるから

ヨガ後にどのような食事をとるかにより、代謝が大きく変わります。せっかくヨガで体を動かしても、ヨガ後に間違った食事のとり方をしてしまうと、効果を半減させてしまいかねません。ヨガ後に良質な食事をとれれば、代謝をアップさせやすく、ヨガの効果を最大化しやすくなります。

ダイエット目的でヨガを行っている方も多いはず。「できるだけ早くダイエット効果を実感したい」と思っているのであれば、食事まで気を付けた方がよいでしょう。

リラックスしやすさに影響があるから

ヨガは、体と心をリラックスさせてくれるエクササイズです。リラックスすることにより、自律神経を整えたりストレス解消したりする効果が期待できます。しかし、ヨガ前にとる食材や飲み物によっては、交感神経が刺激され、リラックス状態に入りにくくなってまうため、要注意です。

リラックス目的でヨガを利用するのであれば、交感神経を刺激するカフェインや辛い食材はとらないように意識しましょう。ヨガ後であってもあまりおすすめはできませんが、「どうしてもカフェインや辛い食材をとりたい」方は、ヨガ前よりはヨガ後の方が適しています。

ヨガの効果を最大化するために食事面で気を付けたいポイント

ヨガ前後の食事について解説してきましたが、「結局どうすればいいの？」と混乱してしまっている方がいるかもしれません。ここでは、ヨガの効果を最大化するために食事面で気を付けるポイントをまとめてご紹介します。

以下のポイントを知って実践すれば、ヨガの効果を最大化しやすくなるでしょう。

• 食事のタイミングを意識する
• 消化の良い食事をとる
• 普段の食生活を見直す

食事のタイミングを意識する

ヨガ前は2～3時間前に食事を済ませておくこと、ヨガ後はすぐに食事をとらず1～2時間ほど時間をあけることが大切です。これを守ることで、ベストな状態でヨガを行うことができ、ヨガの効果を減らさずに済みます。

ヨガ後は、お腹が空くため、がつんとした食事をとりたくなりがちです。しかし、勢いや気持ちに任せてカロリーの高い食事をとってしまうと、ヨガでの努力が水の泡です。

消化の良い食事をとる

食事の際は、消化の良い食材や筋肉に良いたんぱく質をメインにとりましょう。美容も意識するのであれば、ビタミンCの摂取も欠かせません。

消化の良い食事は、胃腸の負担を軽減し、消化吸収をスムーズにしてくれます。胃もたれや腹痛、膨満感などを防いでくれるため、ヨガの効果を最大化するだけでなく、健康にも良いでしょう。脂っこいものや食物繊維が豊富な食事に比べてエネルギー補給がスムーズなので、疲労回復にも役立ちます。

普段の食生活を見直す

ヨガ前後の食事だけではなく普段の食生活も見直すことで、ヨガの効果と相乗効果で良い影響を受けやすくなります。具体的には、体を温める食事やバランスの良い食事を普段からとることが大切です。「冷えは万病のもと」という言葉があるように、体を冷やすと、肌荒れやむくみ、便秘や下痢などのさまざまな不調が引き起こされる可能性があります。ヨガで体を温めたり血の巡りを良くしたりしても、普段の食事が体を冷やすもとになっているのであれば意味がありません。

ヨガの効果を最大化しやすい食材や栄養素

ヨガの効果を最大化しやすい食材や栄養素を、ヨガ前とヨガ後にわけて解説します。

ヨガ前

ヨガ前に適した食材の例としては、白米やうどん、ジャガイモやバナナなど。どの食材も消化しやすいため、腸に負担をかけずに効率よくエネルギーを摂取することができます。

ヨガでは筋力を使うため、たんぱく質もとれるとなおgood。具体的には、鶏むね肉や豆腐、卵、魚などがおすすめです。脂っこいものや食物繊維の多いものは、できれば避けた方が良いでしょう。

ヨガ後

ヨガ後の食事は、筋肉の回復とエネルギー補給が目的です。そのため、ヨガ前と同様、たんぱく質を積極的にとりましょう。運動やストレッチによって傷ついた筋肉は、たんぱく質を吸収することで回復しやすい状態になります。

汗によって失われてしまいがちなビタミンCも、ヨガ後にとりたい栄養素です。特に常温ヨガよりも大量の汗をかくホットヨガの場合は、ビタミンCが不足している可能性が高く、摂取は必須でしょう。ビタミンCは、特にフルーツ（キウイ・レモン・イチゴなど）や野菜（ブロッコリー・芽キャベツ・ほうれん草など）に多く含まれています。汗により水分も失われているはずなので、食事と一緒に水分を補給することも忘れてはいけません。

ヨガ前後で避けた方が良い食材

ヨガの前後は、消化に時間がかかる食材や胃腸に負担がかかる食材を避けた方がよいでしょう。具体的には、以下の通り。

• 揚げ物などの脂っこい食事
• カフェイン
• 辛い食材や刺激の強い食材
• 赤身肉

揚げ物などの脂っこい食材、赤身肉は、消化に時間がかかります。そのため、ヨガ前に食べると負担になるでしょう。栄養素をより吸収しやすい状態のヨガ後に脂っこい食事をとると、カロリーの過剰摂取になる可能性もあります。

カフェインは、交感神経を優位にする作用があるため、ヨガ前にもヨガ後にもあまりおすすめできません。ヨガ前だとヨガの最中にリラックスしにくくなり、ヨガ後だとリラックスした心と体を無駄に目覚めさせてしまいます。辛い食材や刺激の強い食材も、胃を刺激してしまうので避けるのがベストです。

ヨガと食事に関するよくある質問

最後にヨガと食事に関してよくある質問とその回答を解説します。

ヨガ前にお腹が空いてしまったらどうすればいい？

ヨガ前の空腹を我慢しすぎると、エネルギー不足になってヨガに集中できなくなってしまいます。そのため、どうしてもお腹が空いてしまう場合は、軽くて消化の良い食材をとりましょう。

バナナやヨーグルト、スムージーなどがおすすめです。食べ物を消化しやすくするため、よく噛んで食べることが大切です。

食事のとり方を気を付けた方がいい人の特徴は？

食事のとり方を気を付けた方がいいのは、以下の特徴に当てはまる方です。

• ダイエット目的でヨガをやっている
• 短期間で効果を実感したい
• より大きな効果を得たい
• 健康や美容を重視している

特徴に当てはまる方は特に、食事に気を付けることで目標達成や満足感につながりやすくなるでしょう。

ヨガの効果を最大化したいなら食事も気を付けよう

食事の内容やタイミングを気を付けることで、ヨガの効果を最大化しやすくなります。「より大きな効果を得たい」「早く効果を実感したい」と考えている方は、ヨガを行うだけではなく、食事のとり方やタイミングにも注意する必要があるでしょう。

とはいえ、一気にすべての食事を変えるのはなかなか難しいもの。継続することが何よりも大切なので、無理のない範囲で少しずつ変えてみてください。