本記事では、日本シードビーズ協会の専務理事である山仲元(やまなかはじめ)氏への取材を通じ、その高度な技術伝承の真価を紐解きます。

日本シードビーズ協会専務理事の山仲元(やまなかはじめ)氏
なぜ今、多くの人々が「シードビーズ」*に魅了され、認定講座を受講するのか。
その理由は、体系的に専門技術を学べるカリキュラムと、仲間と切磋琢磨しながら学び合える環境にありました。
ビーズ一粒から広がる無限の創造性。日本シードビーズ協会の理念とは

――日本シードビーズ協会設立について教えてください。
山仲さん:平成24年7月7日に設立し、講師は1,000名ほど在籍しています。
日本シードビーズ協会立ち上げの背景には「技術をきちんと学べる環境を作りたい」という強い思いがありました。
職人的な「勘」に頼っていると、技術って正確に伝わりにくいんですよ。
以前、製菓機械メーカーの技術職として働いていたのですが、パティシエや和菓子職人の方から教わったことを他の方に伝える際、正確に伝える難しさを感じていました。
しかし、知識も技術も正確に伝わった方が、もちろん効率的ですし、挫折率も低くなります。
ビーズに関しても同様です。
日本シードビーズ協会では、技術をより正しく伝えるために、「誰でも学んだら技術が身について次のステップに進んでいける」講座を提供しています。

日本シードビーズ協会の認定講座を受講している様子
――初心者や不器用な方でも講座で技術を習得できますか?
山仲さん:器用でなくても問題ありません。
「誰でもきちんと技術を体系的に学べる環境」を提供しているので、心配せずに受講してみていただきたいです。
過去に、受講生であまり器用ではない方もいましたが、回を重ねるたびに上達していくのがわかり、見ていてうれしかったですね。
むしろ不器用な方が、講師になった際に役立つ学びを得やすいかもしれません。
不器用な方の場合、技術の習得に時間はかかる可能性はありますが、学び取ってしまえば、スムーズにできた方よりも深く技術が定着すると考えています。
講座受講中には「大変だな」と思う時期もあるでしょう。
たとえば、ビーズクロッシェ(ビーズ編み)の場合、基本の作り目から苦戦する場合もあります。

ビーズクロッシェの作品
しかし、トライした回数の分だけ技術が定着し、忘れにくくなるはずです。
講師となって誰かに技術を教える際も、自分が苦労した分、受講生の立場になって教えられるようになるでしょう。
「できない人の気持ちがわかる」というのは、講師にとって重要な要素です。
ビーズの魅力とは?作っている最中も作品完成後も楽しめる

ジュエリーエンブロイダリーの作品
――ビーズの魅力についても教えていただけますか?
山仲さん:自分のつくったものが形になっていく喜びを味わえるのが、最大の魅力でしょう。
たとえば、勉強の場合、試験の結果が出るまで努力がどのような形で報われるかはわかりませんよね。
ものすごく努力しても、思うような結果が出ないケースも大いにあるはずです。
しかし、ビーズを含めたハンドメイドなら、努力して作ったら必ず形として出来上がります。

モダンビーズステッチの作品
「できなかったことができるようになる」「努力が形になる」のは、ビーズの大きな魅力だと考えています。
ビーズにはさまざまな技法があり、作品完成までの過程でも、変化や上達を実感しやすいでしょう。
回数を重ねるほどに出来もよくなっていくので、作品ごとにも成長を感じられるはずです。
アクセサリーやバッグ、小物を作る場合、身につけたり持ち歩いたりして楽しんでもいいですね。

ビーズクロッシェの作品
ウォールアートやビーズフラワーなどは、飾って楽しめます。
古くなってしまった洋服でも、ビーズでリメイクすればまた洋服としての活用が可能です。
ビーズは、シンプルで脇役的な要素を持っているからこそ、何にでも合わせられます。
ビーズを通じて仲間ができるのも、魅力の一つでしょう。
実際に講座の受講中は、「このステッチが可愛いよね」「このステッチを使うなんて発想がすごいよね!」など、受講生同士で会話を楽しみながら学んでいる姿が見られます。

日本シードビーズ協会の認定講座受講中の様子
ビーズに限らず、ものづくりは一人で黙々と取り組む場面が多くなりがちです。しかし仲間がいれば、「この色の組み合わせはどうだろう」「ここはどう仕上げると良いだろうか」といった相談もしやすくなります。
他の受講生と交流しながら学んでいくと、選択肢が広がり、より技術を深めやすくなるメリットもあるでしょう。
過去には、受講生同士でビーズ作品の展覧会を開催した例もあります。
【趣味からプロへ】ビーズ資格の種類|認定講師制度の裏側

日本シードビーズ協会の認定講座一覧
日本シードビーズ協会では、以下13個の講座を提供しています。
- ビーズ・デコ刺しゅう認定講座
- シードビーズアカデミア認定講座
- ビーズルーミングディプロマ講座
- ジュエリーエンブロイダリーディプロマ講座
- チェコメイトディプロマ講座
- 小物とアクセサリーのビーズクロッシェ認定講座
- モダンビーズステッチ認定講座
- トラッドビーズステッチ認定講座
- グルージュエリーディプロマ講座
- オリジナルアクセサリーディプロマ講座
- くみひもアクセサリーディプロマ講座
- NTOBネイルアートディプロマ講座
- ビーズフラワーディプロマ講座
山仲さん:コロナ禍で人が移動できないという環境下でオンライン講座が必要になりスタートしましたが、今ではオンライン受講を希望する方々も増えてきました。
オンライン対応の講座が決まっているわけではなく、受講生の状況や教材がオンラインに向いているかを講師の先生と相談し、選定しています。

日本シードビーズ協会の認定講座を受講している様子
「きちんと技術を学べること」を重視しており、今は対面とオンラインを絶妙なバランスで取り入れています。
対面の場合は講師1人に対して最大20名ほど、オンラインだと人数制限は特にありません。
受講生の特徴としては、講師を目指される方だけでなく、スキルアップをしたい方、体系的に技術を学びたい方も多くいらっしゃいます。
――講座により異なるとは思いますが、受講期間の目安も教えていただけますか?
山仲さん:師範や講師を目指すとなると、以前は数ヶ月から数年と、長い時間がかかるのが一般的でした。
しかし、日本シードビーズ協会では、あえて短期間でぎゅっと学べるカリキュラムを採用しています。
極端な場合、数日学べば講師になれるコースもありますが、だからこそ、講師になった後も「研修」という形で学びを追加しているんです。
基本的な技術を学んだら講師になれるため、ハードルはかなり低いと思います。
講師になるのに数年と数百万円がかかるカリキュラムだと、多くの方が躊躇してしまいますよね。
しかし、日本シードビーズ協会なら、「きちんと技術を学べるカリキュラム」を短短期間で効率よく学べるように設計されています。
基礎を身に付けたら独り立ちできる環境なら、気軽に始めやすいですね。
山仲さん:ビーズ・デコ刺しゅうとビーズステッチの講座が人気ですね。
以前ビーズブームが起こった際は、ビーズステッチがきっかけでした。

ビーズステッチの作品
どちらの講座も、比較的簡単な技術で作品を完成させられるのが人気の理由ではないでしょうか。
受講生の中には、ビーズデコ刺しゅうとビーズステッチを両方受講し、2つの技術を組み合わせて作品を作られる方もいます。
また、最近は編み物ブームの影響を受けて、ビーズクロッシェの講座も人気が出てきています。

ビーズクロッシェの小物
現在は13講座ですが、大学講師を招き、新たにビーズワークに特化したカラー講座を開設予定です。
既存の講座では、用意された数種類のキットの中から選ぶ形式ですが、新設予定のカラー講座では、一から自分で色を選びながら作品を制作できます。
多様化が進む現代では、自由度の高い講座が求められていると考え、開講に至りました。
――魅力的な講座ばかりでどの講座を選べばよいのか分からない場合はどうしたらいいですか?
山仲さん:おすすめは、「シードビーズアカデミア認定講座」です。

「シードビーズアカデミア認定講座」は、ビーズの基礎知識と6つの実技(ビーズワーク)を学べる基本講座です。
そこから、アクセサリーやクロッシェ、ビーズフラワーなど、やりたいものを見つけて挑戦していただくのがおすすめの流れです。
すべての講座で体系化した学びが提供されているので、基本的には、経験者・未経験者ともにどの講座を学んでいただいても問題ありません。
体験会を開催しているので、興味がある方はぜひご参加いただけたらと思います。
浅草橋にはギャラリーを構えており、ビーズを楽しみたい方に向けて、キット代に少し追加する程度の価格で学べる講座もご用意しています。ぜひご活用ください。
対面の体験会への参加が難しい方は、Zoomを利用したオンライン体験会への参加がおすすめです。
講師活動を多方面からサポート
――講座受講後にも何かサポートを受けられますか?山仲さん:継続的に学びの機会を提供しています。
不定期ですが、講師の方が知識や技術をアップデートできるような勉強会を、対面・オンラインで開催しています。
最新のイベント情報はXアカウント「トーホービーズ」からもご確認いただけますので、興味がある方はぜひご活用ください。
――講師の活動を支える仕組みについても教えてください。
山仲さん:ビーズ作品のレシピを公開しているので、お好きな色を選んで、ご自身の講座で教材として活用していただくこともできます。
本部の講師に学ばれる方の場合は、ビーズを特別価格で購入できます。
今後は、ショッピングサイトやチャンネルのようなものを立ち上げて、講師同士がもっと楽しく関わり合える場所を増やしていきたいです。
楽しく前向きな企画を、今後も実行していこうと考えています。
――ビーズに携わる方々がメリットを享受できるようなサービスを提供し続けられているのは、日本シードビーズ協会の母体がビーズを扱うトーホー株式会社だからこそですね。
山仲さん:運営会社であるトーホー株式会社のコーポレートメッセージは、「コネクティングピープル(ひとをつなぐ)」です。
「ビーズという素材を通じて、人と人とをつないでいきたい」という想いが込められています。
最近では、若い世代にもビーズワークを広げるため、ビーズ制作をテーマにしたアニメ「ビーズの子」を公開中です。
独学でビーズ制作に取り組む中で、主人公のあいこが思うように上達できない壁にぶつかる姿を描いたエピソード。
これから講座で学びたいと考えている方が共感しやすい回です!
アニメ「ビーズの子」は、YouTube・Instagramで第1話から視聴可能ですので、ぜひご覧ください。
未来への展望:シードビーズを日本の文化から世界のスタンダードへ
――日本シードビーズ協会の講座を検討中の方に向けてメッセージをお願いいたします。山仲さん:不器用な方は習得までに時間がかかるかもしれませんが、その分技術はしっかりと定着します。ご自身が苦労した経験があるからこそ、生徒の悩みに寄り添える講師を目指せるでしょう。
手順を繰り返した分だけ、忘れにくいというメリットもあります。
「好き」な気持ちがあれば、不器用さなどを気にせずに取り組むべきです。
ビーズが好きな方、興味がある方は、対面やオンラインでの体験会、浅草橋のギャラリーでのワークショップに参加してみてはいかがでしょうか。
「トーホービーズマーケット」でトーホービーズのキットを購入して試してみるのもおすすめです。
ビーズを通じて自分自身と向き合い、他者とつながる。日本シードビーズ協会は、一粒のビーズから新しい生き方を紡ぎ出す場所です。
ぜひ皆様とお会いできるのを楽しみにしています。
協会・スクールを運営している方へ

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仲間と楽しみながら学べる環境だと、一人でやるよりもさまざまな気付きがあり、上達も早そうですね。