ボイストレーナーに資格は必須ではありません。
しかし、情報があふれる現代だからこそ、「科学的根拠や長年の経験・実績に基づいた正しい指導」が、生徒からの信頼に直結します。
本記事では、一般社団法人日本ボイストレーナー連盟理事長の青木 秀敬氏に、日本ボイストレーナー連盟がなぜ多くの声のプロに支持されるのか、独自の教育基準、対面・オンラインを問わず成果を出すための指導ノウハウを徹底取材しました。

日本ボイストレーナー連盟理事長の青木 秀敬氏
信頼を形に。日本ボイストレーナー連盟の資格認定試験

――日本ボイストレーナー連盟について教えてください。
青木さん:ボイストレーニングの指導の質の標準化を目指し、2013年に設立しました。
日本ボイストレーナー連盟設立当時、広く知られているボイストレーニング関連の資格はありませんでした。
資格がないボイストレーナーの場合、独自の経験や技術に基づいて指導を行うため、質にバラつきが生じます。
我流の指導により、生徒がのどを痛めるケースも多くありました。
そこで、正しい知識に基づいた安全かつ効果的なトレーニングの基準を設けたり、質の高い指導者の育成をしたりする必要性を強く感じたのが、日本ボイストレーナー連盟設立のきっかけです。
ボイストレーニングの信頼性向上や、ボイストレーナーの地位向上も、目的に掲げています。
――日本ボイストレーナー連盟の資格認定制度についても教えていただけますか?
青木さん:日本ボイストレーナー連盟では、JAVCERT(ジャヴサート)という日本ボイストレーナー連盟資格認定試験を提供しています。
「日本ボイストレーナー連盟資格認定®」は、特許庁での商標登録(商標登録番号:登録第5615370号)が完了している社会的プライオリティーの高い認定証です。
| 試験会場 | 東京・大阪・福岡 (試験は対面のみ開催ですが、年1回の更新試験はオンライン可能) |
| 頻度 | 年3回 ※試験日程はこちら |
| 級数 | 1級ライセンス 2級ライセンス 3級ライセンス |
| 試験内容 | 筆記試験・実技試験 |
| おすすめな方 |
【1級ライセンス】 ・趣味で歌がうまくなりたい方 ・趣味で歌がうまくなりたい方にトレーニングを行いたい方 【2級ライセンス】 ・声を職業にする方にトレーニングを行いたい方 【3級ライセンス】 ・ボイストレーナーの育成を行いたい方 ・日本ボイストレーナー連盟からのお仕事依頼を受けたい方 |
ボイストレーナー資格初心者の方は、3級からトライしてみましょう。
まずは全員が同じ筆記試験を受けるので、筆記試験の結果を見てから何級の実技試験を受けるのかを決めても問題ありません。
たとえば、筆記試験で満点に近い結果だったとしても、初めての受験であればまずは3級から受けてみるという選択も可能です。
一方で、1級を目指していたものの基準に満たなかった場合には、2級の実技試験に挑戦する、といった柔軟な判断もできます。
――実技試験ではどのような点が評価されるのでしょうか?
青木さん:実技試験では、状況対応能力・発声技術・指導能力・コミュニケーション能力などを総合的に判断します。
資格認定の詳細は下記ページからご確認ください。
▶日本ボイストレーナー連盟資格認定について
日本ボイストレーナー連盟資格認定試験を検討中の方は、連盟が発行しているボイストレーニングガイドラインを活用するのがおすすめです。
ボイストレーニングガイドラインは、公式LINEを友だち追加すると、どなたでも無料でダウンロードできます。
日本ボイストレーナー連盟から見るボイストレーナー資格の必要性

――どのような方々が資格試験を受けられているのでしょうか?
青木さん:YouTubeで見られるような上辺の知識ではなく、普遍的な知識を求めてこられる方が多いですね。
ほとんどの方が、趣味ではなく仕事のために資格試験を受けられています。
現役ボイストレーナーの受講も多く、「こんな時に生徒にどのように教えればよいのか」「感覚で教えてきたから学び直したい」などの思いから受験されているようです。
ボイストレーナーの質は、レッスンの質に直結します。
安くないレッスン料を支払っている生徒側からすれば、ボイストレーナーに「ガチャ要素*」があるのは避けたいところです。
相性の良し悪しにももちろん左右されると思いますが、「クオリティが一定以上である」のは、最低限必要な要素でしょう。
ボイストレーナー・採用する企業・生徒の三者にとって、三方よしの状態が理想です。
その点から、ボイストレーナーに必要な知識や技術を体系的に学べる日本ボイストレーナー連盟の資格認定試験は、一定以上の質を持つプロである証明として大いに役立つと考えています。
資格を取って終わりとならないように知識のアップデートを図っており、定期的にボイストレーニングの勉強会も開催しています。
勉強会の詳細や受講生の声、日程はこちらからご確認いただけます。
勉強会は、ボイストレーニングを受けるよりも安価で受けられるため、さまざまなボイストレーニングを受けたものの結果が出ず、迷子になっている方もよく受講されています。
生徒として良いボイストレーナーとスクールを探すコツについて
――ボイストレーニングスクールを選ぶ際のポイントについても教えてください。青木さん:ボイストレーニング迷子にならないためには、まず「自分がどうなりたいか」を明確にすることが重要です。
その上でボイストレーナーがビジョンを理解し、講師が導こうとしてくれるかどうかを無料体験レッスンの場などで見極めてみてください。
ご自身のビジョンをボイストレーナーに共有した上で、「それは現実的じゃないからこういう方法でやっていこう」のように頭ごなしにビジョンを否定するようなトレーナーは避けるべきです。
結局はボイストレーナーと生徒は人であり信頼関係で成立していくものですから、ボイストレーナーが生徒の要望を聞き入れずに一方的にレッスンを進める形ですと、生徒としてもついていく事が難しいと思います。
ボイストレーニングの『迷子』をなくしたいという思いもあり、日本ボイストレーナー連盟では資格試験だけではなく、 ボイストレーニングサービスも提供しています。

60分無料で体験できるので、「ボイストレーニングを受けてみたい」「感覚頼りの指導から抜け出したい」「自身の技術を高めたい」と考えている方は、ぜひ利用してみてください。


対面・オンラインでレッスンを行っており、通信環境さえあれば全国どこからでも参加できます。
▶日本ボイストレーナー連盟のボイストレーニングサービス
日本ボイストレーナー連盟に聞く、資格取得がもたらす変化と今後の課題

日本ボイストレーナー連盟の指導の様子
――日本ボイストレーナー連盟の資格認定試験を受けた方からはどのような声が聞かれますか?
青木さん:一番多いのは、「自信につながった」という声ですね。
日本ボイストレーナー連盟から資格保有者にさまざまなお仕事をご依頼させていただくケースも多くあるのですが、「学んだことを現場で活かせてよかったです」との声をよくいただきます。
理論的な事も学び、正しい発声の仕方を教えていただきました。悩みだった高音も以前より出るようになりました。
今までにない、筋肉や身体の構造などの話を聞く事ができ、新しい発見がありました。
とてもわかりやすくレッスンをしていくうちに自分でも変わっているなと実感できています。
青木さん:メディアや官公庁からの依頼もあり、過去には国土交通省の設置する航空保安大学校で勉強会を行ったこともあります。

国土交通省航空保安大学校での勉強会の様子
航空保安大学校で養成している航空管制官は、相手に正確に言葉をしっかり伝えなければならず、ボイストレーニングが授業の一環として取り入れられていました。
歌だけでなく日常会話やスピーチなどでも成果を活かせるのが、ボイストレーニングの強みです。
今後も、ボイストレーニングのさらなる社会的地位向上を目指していきます。
そのために、資格の信頼性アップはもちろん、資格を取得しても活用しきれていない方のバックアップなどに一層力を入れていきたいです。
外部の仕事斡旋は今までも行っていましたが、今後は日本ボイストレーナー連盟が提供しているレッスンサービスの講師の仕事も増やしていこうと考えています。
これからボイストレーナーになる方や質を高めたい方に

青木さん:学び始める理由は人それぞれです。「声という楽器の正体を知りたい」「誰かの役に立ちたい」「歌を教えたい」などと考えているなら、ぜひ日本ボイストレーナー連盟の資格認定試験の活用を検討してみてください。
ボイストレーニングは曖昧な言葉で語られるケースも多い分野ですが、日本ボイストレーナー連盟には論理的かつ体系的に学べる体制が整っており、学ぶことで根拠に基づいた指導を行えるようになるはずです。
「自分にできるかな」と不安に思っている方もいるかもしれませんが、知識と技術でカバーできます。
ボイストレーニングガイドラインをPDFで無料で配布しているので、まずは手に取って学びの第一歩を踏み出していただきたいです。
実際にダウンロードして内容を見てみましたが、基礎から実用的な内容まで網羅されており、無料とは思えない内容の充実度とボリュームでした!
ボイストレーニングに関わりのある方は要チェックです。