次々と登場する新しいダイエット法に飛びついては、一時的に痩せてもすぐにリバウンドしてしまう。「またダメだった」という自己嫌悪の連鎖に陥ってしまう方は多いと思います。
一般社団法人養生ダイエット協会が提唱するのは、カロリー制限ではなく「日本人の体質に合った食材選び」。東洋医学の知識を深め、食べることで代謝を上げ、内臓機能を整えるメソッドです。
「ダイエットを諦めた人ほど、実はうまくいくんです」と語るのは、代表理事の糀谷枝里さん。2024年に設立されたこの協会には、すでに約500名もの会員が所属し、10キロから30キロのダイエットに成功する人が続出しています。
今回は、糀谷さんに「YOJO®ダイエットプログラム」の本質、そして受講生たちがどのように変化したのか、詳しくお話を伺いました。
日本人の体質に寄り添う「YOJO®ダイエットプログラム」という選択

YOJO®ダイエットプログラムセミナー集合写真
──養生ダイエット協会の設立背景について教えてください。
糀谷さん:もともとダイエットスクールとして立ち上がったものです。YouTubeなどで情報提供をしていましたが、実際に数ヶ月かけて実践したいという方のために講座を開くことになりました。
「YOJO®ダイエットプログラム」は、日本伝統の食事を使って内臓の機能を回復させることで、10キロ~30キロのダイエットが可能というメソッドに基づいています。
「YOJO®ダイエットプログラム」をとおして、海外の情報に惑わされず、日本の文化・日本のお米・日本という国を学びます。「私はこういう生き方をするんだ」という自分軸ができていくので、非常に人気をいただいています。
──なぜ今、養生ダイエットなのでしょうか?
糀谷さん:日本人の内臓は非常に繊細です。
アメリカから入ってくるダイエット法は、アメリカ人の内臓に合わせて作られています。海外のダイエット方法をそのまま日本人に適用してしまうと、胃や肝臓を痛めたり、一時的な効果で終わったりしてしまうのです。
近年では、体質に合わない方法が体への負担につながる可能性が指摘されるケースもあります。日本人には日本人に合った食材を使って内臓を癒すという方法を大切にしています。
──食事制限やサプリに取り組んでも、リバウンドしてしまう人が多いのはなぜでしょうか?
糀谷さん:食事制限した後に食べ過ぎてしまったり、むくむ食事が多かったり、またサプリメントやプロテインなどで肝臓を痛めてしまうと、本来排出できるものが排出できなくなります。
もともと人間の体は、BMIが19~21の間になるように働くといわれています。一方で、脂肪や老廃物が蓄積すると、体に余分なものが溜まりやすくなっていきます。
そこで、まず排出する内臓機能をしっかり休めて元に戻してあげることが大事です。食欲がリセットされ、体から排出する力が増えていけば、結果的に体がスリムになっていくのです。
3つのプログラムで一生使える軸をつくる
──協会で提供されているプログラムについて教えてください。糀谷さん:大きく分けて3つあります。YOJO®ダイエットプログラム、YOJO®マスター講座、そしてコミュニティ「YOJO Univ.」です。
YOJO®ダイエットプログラムは、半年から9ヶ月間かけて、養生のメソッドで10キロ~30キロ痩せていく実践型のプログラムです。集中講座で養生ダイエットのメカニズムを学び、その後に個別サポートがつきます。一人ひとりに合った生活の型を一緒に決め、24時間LINEで相談できる体制を整えています。
たとえば調味料を買う際、「この調味料の成分はどうですか」といった質問がコンサルタントに投げられます。きめ細やかなサポートが、ダイエット成功率の高さにつながっています。
──個別サポートがかなり手厚いんですね。
糀谷さん:6ヶ月から9ヶ月かけて自分の痩せる型を作って実践するので、生活に染みつくレベルです。リバウンドされる方も非常に少ないのが特徴です。
メニューは、受講生のBMIによってカスタマイズしています。BMIが25以上の方は食事を徹底的に、25以下で部分痩せが気になる方は養生整体を中心にしています。生徒さんの理想の姿と現状のギャップを考慮して、メニュー内容を個別相談で決めています。

セミナーでの様子
──YOJO®マスター講座についても教えてください。
糀谷さん:1日目は東洋医学をしっかり理論から学び、体の機能を上げていきます。そして2日目は体につながるメンタルの改善を行います。
東洋医学を深めて、メンタルを学ぶ非常に人気がある講座です。
体も養生メソッドで健康体になって痩せるのですが、これからの人生に立ち向かっていくレジリエンス(折れない力)ができることが特徴です。
──「YOJO Univ.」とはどのようなコミュニティですか。
糀谷さん:受講生専用でYOJO®ダイエットプログラムや、YOJO®マスター講座を修了された方が、仲間と共にずっと続けていけるコミュニティです。
月に2回ほどライブをしており、さらにリアルイベントでは、昨年、伊勢神宮ツアーに40人で行きました。日本の伝統的な養生ですので、原点に触れる学びをしています。
醤油蔵さんや農家さんのところにもツアーを組んで訪れることもあり、とても楽しく活動しています。

伊勢神宮ツアーの様子
「ハレの日」と「ケの日」を使い分ける、食事の基本サイクル
──具体的な食事法について教えてください。糀谷さん:「ハレの日」と「ケの日」という日常の食事を二つに分けて、そのサイクルを回します。
たとえば、3日間は内臓を休める食事を選び、1日楽しむ食事を摂ります。そしてまた内臓を休める日に戻るのです。
このリズムを刻むことが、自分を律する力につながります。
必ず自分がここに戻ってくれば大丈夫なんだという安心安全のホームが食事の中でできるので、ピザやケーキ、ステーキをいっぱい食べてしまう日があっても、休める食事に戻ってくると全部出ていくという安心感があります。
「何があっても私は大丈夫」と確かな自信を持てる点も、重要なポイントのひとつです。
──内臓を休める食事とは、具体的にどのようなものですか?
糀谷さん:基本的には玄米か雑穀と味噌汁です。大切なのは、お肉、卵、乳製品を入れないというルールです。
野菜と魚の日を3日間ほど続けると、体が老廃物を排出しやすい状態になっていきます。
12時間もの間、内臓を休める時間を確保することも重要です。もしも朝ごはんの時間に被ってしまうようであれば、具なし味噌汁や栄養価の高い液体を摂ります。
内臓を休めながらも、1日をスタートできるエネルギーが入ってくるように考えています。

──3日間連続で内臓を休める日を取る理由は?
糀谷さん:味覚が変わるからです。どんどんナチュラルな味にリセットされていきます。
たとえば、昔食べたチョコレートが、3日後に食べると以前よりもかなり甘く感じるようになります。気づかないうちに欲しくなくなっているから、ストレスにはならないんです。
たとえば、ケーキを食べたくなっても楽しむ日まで待つことで、食べなくても良くなるという効果もあります。
人は先送りするとやらない生き物らしく、「2日後にケーキ食べるぞ」と言っていても、ケーキを買ってこない場合も結構あります。甘いものがないと生きられない自分から、どちらでもいいと思える自分に変わっていきます。
体が整うと、心も自然に整っていく
──東洋医学では内臓と感情に関連性があるとのことですが。糀谷さん:東洋医学では、内臓が持っている感情というものがあります。
たとえば肝臓がオーバーヒートすると怒りやすくなったり、胃が悪くなるとやる気が出なくなったりします。そこで内臓を癒すと、負の感情が出にくくなるのです。
西洋的に言えば「腸脳相関」です。お肉や添加物をたくさん食べていると、お腹の中にアンモニアなどのガスが溜まり、脳に霧がかかったように感じられる状態になることもあると考えられています。
神経伝達を遮断してしまうので、集中力がなくなったり、やりたいことができなくなります。
心からメンタルを整えていくのはすごく難しいのですが、体が整うことで自然に負の感情が湧かなくなったり、集中力が湧いてきたりします。これを養生ダイエットでは体感していただいています。
──受講生の方々には、どのような変化が見られますか。
糀谷さん:本当に多くの方が体重を落とされていますね。10キロはスタンダードです。体の余分なものがすっきりして、見た目がとても変わります。
ほかにも、血圧が大きく改善したと感じる方がいたり、脂肪肝について良い変化が見られたり、服薬量が調整されたりするなど、さまざまな声があります。
──ストレスを生み出さない方法も教えているそうですね。
糀谷さん:ダイエットはストレス食いが大きな敵です。
ストレスを生み出さない、出てきても消してしまうというメンタルの法則を勉強するんですが、その一つが「人に親切にする」ことです。
人に親切にするとストレスが生み出されないという法則を知ることで、今まで損得勘定でモヤモヤしていた人間関係や、家族との争いが少なくなります。環境自体も良くなったと感じられる方がとても多いです。
たとえば、介護でフラストレーションを感じていた方が、おばあちゃんに優しくできるようになった事例もありました。体も変わって、心の見方や使い方が変わっていくんです。
人生そのものが変わった受講生たち
──人生が変わった方のエピソードを教えてください。糀谷さん:10キロ痩せて起業された方が本当に多いです。
イメージコンサルタントの資格を取って活動している方や、太っていたときに膝を壊して動けなくなってしまったけれど、15キロ痩せて洋裁の教室を始めた方がいらっしゃいます。
引きこもりだった方がYOJO Univ.コミュニティに出会い、その後ずっとリアル会に参加してくださるケースもあります。
ダイエットというのは、食事が乱れてしまったところをもう1回立て直そうという、小さなやり直しの連続です。ダイエットと人生を重ね合わせて自信をつけていくきっかけになります。
──部分痩せもできるそうですね。
糀谷さん:お肉が多い食生活の人は上半身に肉がつきやすいようです。また、足が太い方の中には我慢癖がある傾向があります。一人ひとりの状態を紐解きながら、体をほぐして、筋肉の使い方を戻していきます。
美容整体というメソッドも取り入れており、フォームローラーなどを使って全身の筋肉を緩めます。猫背によって塞がれていた老廃物や脂肪の流れるルートを解放して、しっかり排泄ができる体にしていきます。
自信を取り戻し、再び挑戦できる生き方へ
受講生さんに寄り添ってお話される糀谷さん
──協会として大切にされているミッションは?
糀谷さん:私たちが掲げているミッションは、「養生で心と体を整えて、何度でも立ち直れる回復力、成長する喜びを届ける」というものです。
養生プログラムをとおして、つまずいても、もう1回やり直そうという気持ちを作る体験ができるのが魅力です。
生徒は30代~50代の方が多く、中には挑戦することを諦めたとおっしゃる方もいます。しかし、養生ダイエットをとおして、もう1回チャレンジしてみようと前向きに変化していく姿を何度も見てきました。
──どういった方に養生ダイエットを体験してほしいですか。
糀谷さん:周りに流されて生きてきた方や、ダイエットにとにかく失敗してきた方におすすめです。痩せる自信が無かい方や、食事量を抑えるのが苦手な方でも大丈夫です。
私たちは「ダイエットの最後の砦」と考えています。ダイエットを諦めてきた人ほど、養生ダイエットで自信をつけているケースが非常に多いですね。
──最後に、養生ダイエットを通じて伝えたい想いを教えてください。
糀谷さん:養生という学びを深めていくと、日本の伝統的な食文化や生活の知恵が、実は日本人の健康を守り、人口を維持するために受け継がれてきたものだと気づきます。
私がやっているのは、単に個人の心身を健康にするだけではなく、日本の文化を千年先まで残していくというライフワークでもあります。養生ダイエットを通じて、痩せるという目的だけではなく「日本に生まれてよかったな」という気持ちを持っていただけたら嬉しいです。