感覚でなんとなく選んで飲むのも魅力的ですが、知識が加わると、その一杯の味わいをより深く感じられるようになります。
仕事で日本酒に携わっている方は、根拠に基づいた質の高い提案をできるようになるでしょう。
学びたい方や今より一歩先に行きたい方におすすめなのが、日本酒サービス研究会(SSI)の資格です。
とはいえ、「勉強って難しそう」「仕事にしないと意味ないのでは?」と迷う方が多いかもしれません。
SSIの資格は、プロを目指す方はもちろん、日本酒をもっと楽しみたい方にとっても大きな価値があります。
今回は、資格の種類や特徴、取得するメリットをわかりやすく解説するべく日本酒サービス研究会(SSI)の広報担当である天花寺 歩美氏にお話を伺いました。

本記事を読めば、あなたにとって取る価値がある資格なのか、判断する材料が得られるはずです。
日本酒の知識を学んだだけで終わらない。現場で活躍できるプロフェッショナルの育成
――日本酒サービス研究会の概要や設立の背景について教えてください。天花寺さん:日本酒サービス研究会は1991年に設立し、これまでに、5万人を超える唎酒師を認定しています。
日本酒サービス研究会では、日本酒のプロとして現場で活躍するためのカリキュラムを提供しています。
「日本酒に詳しい人」ではなく、「日本酒の魅力をお客様に伝えられるプロフェッショナル」の育成が目的です。

日本酒サービス研究会の資格講座の様子
天花寺さん:日本酒サービス研究会では、日本酒の基礎知識や歴史はもちろん、料理との相性や一人ひとりの嗜好に合わせた提案を行うための知識・スキルを学んでいただいています。
設立のきっかけは、当時のソムリエがフランスをはじめとするワインについては詳しく語れる一方で、日本酒についてはほとんど知識を持たず、十分に説明できないという現状にありました。
こうした課題意識から、「このままではいけない」という想いのもと、設立に至ったそうです。
日本酒サービス研究会は、日本酒関連の資格として最も歴史が古く、30年以上にわたり培ってきたノウハウや積み上げてきたカリキュラムを提供しています。
目的に合わせて複数の資格があり、ライトな資格からより専門的な資格へステップアップしていける仕組みです。
日本酒サービス研究会の資格講座の様子
資格を取って終わりではなく、資格取得後もブラッシュアップしていけるシステムになっております。
資格取得のみを目的とした受講も可能ですが、認定会員になれば以下の特典を受けられます。
――「日本酒の知識がある人」と「日本酒のプロフェッショナル」には、具体的にどのような違いがありますか?
天花寺さん:どちらの方も知識は必要だと思いますが、プロフェッショナルの場合は知識を実際の場で提案できることが前提です。
セミナー(ワークショップ)の様子
天花寺さん:実際の試験でも、季節別や日本酒のタイプを生かしたプロモーションなども考えてもらいます。
日本酒資格の種類|初級~上級まで目的に合わせて学べる


日本酒サービス研究会の日本酒関連の資格を、以下の表にまとめました。
自分に合う資格はどれなのかをチェックしてみてください。
(公式サイトでは、提供販売者向け・消費者向け・講師向けに資格が紹介されていますので、あわせてご覧ください。)
| 資格名 | 推奨レベル | おすすめな人 |
|---|---|---|
| 日本酒ナビゲーター | 消費者/提供販売者向け 初級 |
日本酒の魅力を学びたい人 まず資格を取ってみたい人 |
| 日本酒ライフスペシャリスト | 消費者向け 初級 |
日本酒の魅力を学びたい人 日本酒ライフをより豊かにしたい人 |
|
唎酒師(ききさけし) |
提供販売者向け 中級 |
一人ひとりに合わせて日本酒を提案したい人 日本酒関連の仕事に役立てたい人 |
|
国際唎酒師 (こくさいききさけし) |
提供販売者向け 中級 |
日本酒の知識と英語(外国語)での接客能力を向上させたい人 |
|
酒匠(さかしょう) |
提供販売者向け 上級 (唎酒師/焼酎唎酒師 取得者) |
日本酒のプロフェッショナルになりたい人 日本酒のペアリングを極めたい人 酒類全般の知識を習得したい人 |
| 日本酒学講師 | 講師資格 上級 (唎酒師取得者) |
日本酒講師になりたい人 より理論的・体系的に学びたい人 |
――日本酒サービス研究会で人気の資格はどれですか?
天花寺さん:一番人気の資格は「唎酒師(ききさけし)」です。

長年の歴史もありますし、世間への露出も最も多いことから、毎年多くの方にご受講いただいております。
唎酒師の延べ取得者は5万人を突破しました。

唎酒師取得者の傾向
受講スタイルは、以下6つのコースから自分のライフスタイルに合わせて選択できます。
【唎酒師の受講スタイル】
| 学習スタイル | 選べるコース | 特徴 |
|---|---|---|
| 受験型 |
・2日間集中コース ・1日通学コース ・オンデマンド受講コース |
試験を受けて資格取得 |
| 履修型 |
・eラーニングコース ・通信コース ・通信コース(短期集中プログラム) |
課題を提出して資格取得 |
受験型も履修型も、同じくらいの需要があります。eラーニングコースは、長期休みになると一気に受講が増える傾向です。
――さまざまな受講スタイルがあってどなたでも受講しやすい印象ですが、受講生がぶつかりがちな壁ってありますか?
天花寺さん:テイスティングに関する不安を抱えている方が多くいらっしゃいます。
しかし、対面・通信受講ともに、テイスティングを正しく学ぶために必要な教材が揃っているので心配はいりません。
受講中の様子
劣化したお酒についても、酒蔵に特別にご協力いただき製造したものを教材として用意しており、実際に比較しながら学べるようにしています。
テイスティングをテーマにしたセミナーにも1回無料で参加* できるので、ぜひ活用して不安や疑問を解消していただきたいです。
テイスティングを含めた実技に不安を抱えている多くの受講生さんに対して、できる限りのフォロー体制でサポートしたいと考えています。
テイスティング用の日本酒も販売もしているので、「おいしくて飲み過ぎてしまった」場合や「後から復習したい」場合でも安心です。
日本酒サービス研究会で日本酒資格を取得される方は、6割が酒販店や飲食業界など仕事で日本酒に携わっている方ですが、残り4割は日本酒業界とは異なる分野で働いている方です。
中には、平日会社員をして休日に副業として日本酒資格を活かしていらっしゃる方もいます。
近年は、インバウンドの影響で日本酒に興味を持つ外国の方の来日が増えており、日本酒資格を活かしたい通訳関連の方の受験も増加傾向です。
唎酒師は日本語での勉強ですが、国際唎酒師なら日本酒の知識を英語・中国語で学べます。

「お店に来た外国の方にどのように説明したらよいのかわからない」と悩んでいらっしゃる酒販店や飲食店の方も、ぜひ国際唎酒師も検討していただけるとよいと思います。
受講生の声|趣味にも仕事にも活かせる知識とスキル

セミナー(テイスティング)の様子
日本酒サービス研究会で日本酒資格を取得した方々からは、以下の声が挙がっています。
日本酒の楽しみ方が広がった。
感覚ではなく、理由を持って日本酒を選べるようになった。
自信を持って、日本酒を提案できるようになった。
日本酒の話で、お客様との会話が自然と広がるようになった。
実は、筆者も以前、日本酒ナビゲーター資格を取得。
自分が好きな日本酒の種類や料理との適切な組み合わせがわかるようになり、日本酒ライフが確実に豊かになりました!
天花寺さん:日本酒への理解がより深まり、日本酒の魅力をより多くの方に伝えられていると思います。
日本酒は一般的に「甘口」「辛口」といった表現で語られることが多くありますが、この表現だけでは、フルーティーさや華やかさといった香りの要素が十分に考慮されていません。
また、日本酒は本来お米から造られるため、基本的には甘みを持つ飲み物でもあります。
そこで日本酒サービス研究会では、香りと味わいの両方の評価軸を組み合わせ、日本酒を4つのタイプに分類し提供の現場やご自身の日本酒選びに活かしていただけるようにしています。
上位資格である酒匠(さかしょう)になると、4タイプをさらに進化させたポジショニングマップを活用し、日本酒の香味特性を生かした、より高度な提案ができるようになります。

天花寺さん:日本酒サービス研究会が提唱する日本酒の香味特性別分類(4タイプ)を理解している方が全国に大勢いらっしゃるからこそ、日本酒の魅力がより伝わりやすくなっていますし、外国の方への興味の広がりにもつながっていると思います。
実際に試して感じた“違いがわかる面白さ”

受講中の様子
筆者も、さきほど天花寺さんがおっしゃっていた「日本酒の4タイプ分類」にお世話になっている1人です。
4タイプへの理解が深まれば、以下のようなメリットを得られます。
・日本酒選びで迷いにくくなる
・味の違いを言語化できるようになる
・料理とのペアリングを楽しめる
・仕事での武器になる
・より日本酒を楽しみやすくなる

日本酒の香味特性別分類(4タイプ) ©日本酒サービス研究会(SSI)
日本酒の香味特性別分類(4タイプ)とは、日本酒の香りや味わいを「薫酒・熟酒・爽酒・醇酒」の4つに分類したものです。
日本酒サービス研究会が提唱する手法で、好みのお酒選びや料理とのペアリングを楽しむ際に広く活用されています。
上記はあくまで簡易的な説明図のため、初めて見ると少しイメージしづらいかもしれませんが、この4タイプ分類をしっかり理解することで、日本酒の特徴を生かした料理とのペアリングや、提供温度、器の選び方まで考えられる、実用性の高い提案や楽しみができるようになります。
「もっと詳しく知りたい」「これってどういうこと?」と感じた方は、日本酒サービス研究会の認定資格を検討してみてはいかがでしょうか。
日本酒サービス研究会の日本酒資格で仕事の幅を広げよう!
酒蔵に登壇いただく会員向けセミナー
――日本酒資格の受講を検討している方に向けて、メッセージをお願いいたします。
天花寺さん:ワインや焼酎などさまざまなお酒がありますが、日本酒には他のお酒にはない魅力があります。
食中酒としても優秀で、ペアリングではさらなる魅力を感じられるはずです。
ただ「おいしかった」で終わらず、「なんでこんなにおいしいのだろう」「この料理にはどのような日本酒が合うんだろう?」「今は冷酒だけどお燗* にしてみたらどうなるのだろう?」などの疑問を感じている方は、ぜひSSIの資格を検討してみてください。
日本酒サービス研究会(SSI)では、「日本酒の魅力をどう伝えるか」を大切に、今後も活動を続けていきます。
日本酒についてより深く知りたいと感じた方は、資格取得を検討してみるのがおすすめです。
受ける受けないはともかく、どのような資格がどれくらいの日程や費用でとれるのか、どのような内容を学べるのかチェックしてみることから始めてみませんか?
協会・スクールを運営している方へ

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日本酒サービス研究会では、知識習得はもちろん、その後の活かし方にも焦点を当てて学べるようになっていると感じました。
「日本酒の知識を仕事で活かしたい」と考えている方にとっても、実践に活かしやすい内容です。