趣味なび大学特別講座 1時間目お教室の帳簿づけ、ちゃんとできていますか?
簿記や会計の知識がなくても簡単な入力で帳簿を自動作成スマホ入力もできる!
確定申告は、1年間のお教室活動の総決算。
日々の取引をきちんと記録していくことが大切です。
まず、みなさんのお困りごとの中で多いのは、「日々の帳簿づけ」のこと。帳簿づけとは、収入と支出を決められたルールに従って記録することです。しかし、お教室活動で忙しい毎日を送る中で、帳簿づけのための時間がなかなか取れず、結局確定申告時期まで何もしてない方、または、経理に関する知識が少ないがために記録の仕方に悩んでいらっしゃる方が多いようです。
しかし、帳簿づけの基本がわかれば、実はそれほど時間を割かずに帳簿づけを行うことができます。確定申告の時期に帳簿づけをまとめて行う方もいらっしゃいますが、できるだけ毎月マメにやることをオススメします。なぜなら、毎月の利益の増減を数字で把握することができますし、後々、確定申告書の作成作業もスムーズに行うことができるためです。ここではお教室活動での収入と支出の管理の基礎を学びます。
基本は「入ったお金(売上)」と「使ったお金(経費)」を管理する
お教室活動(事業)を行う上で、「いくら儲かっているのか」「今、どれくらいお金が残っているのか」ということを、つねに把握することはとても大切です。帳簿づけは事業の実態を記録することで、お金の流れを把握するために行います。
帳簿づけでは、レッスンなどで発生した「売上」がいくらだったのか?そのために使ったお金「経費」がいくらだったのか?「売上」から「経費」を差し引いた「利益」がいくらだったのか?を算出します。さらに、これらの「売上」と「経費」を細分化し、正確に分類していきます。この細分化については、後程くわしく説明します。
売上サービスや商品の提供(レッスンや作品販売など)で得たお金
経費事業のために使ったお金
利益売上から費用を引いた残りのお金。すなわち「儲け」 のこと。
売上には2種類ある
売上には、「現金売上」、「掛け売上」の2種類があります。その場で現金で受け取る場合などは「現金売上」、請求書などを発行して後日現金や振込で代金を受け取る場合には「掛け売上」で計上します。
経費は事業のために使ったことを明確に
「経費」すなわち事業のために使ったお金のこと。帳簿をつけるためには、この経費をそれぞれの種類ごとに分ける必要があります。この種類(項目)のことを「勘定科目」といいますが、この「勘定科目」に頭を悩ませる人が非常に多いようです。確定申告をする場合、税務署に、その支出が事業のために使ったお金であることを証明する必要があります。
そのために、事業で使用したお金の「領収書」「レシート」などは種類ごとに分けて封筒に入れるなどして、きちんと整理してとっておくようにしましょう。使ったお金を種類別(勘定項目)に分けることを仕訳といいます。特に経費の仕訳は、少し複雑なところがあり、頭を抱える方も多いです。自宅兼教室のように自宅が仕事場を兼ねている先生も多いと思います。基本的に、プライベート(ご家庭)で使用した費用は経費として認められないので、帳簿上では事業で使った分のみを計上することが必要です。
ワンポイントアドバイス
事業で使った費用とプライベートで使用した費用が混在しているときは、プライベート分を分けなくてはいけないので気を付けてください!
そして、取っておいたレシートなどを使用し、使った分の経費を勘定科目別に仕訳ていきます。自宅兼教室のように自宅と仕事場を兼ねている先生も多いと思います。基本的に、プライベート(ご家庭)でかかった費用は経費として認められないので、帳簿上では事業で使った分のみを計上することが求められます。
経費として扱えるもの、扱えないものとしては以下のような項目があります。
勘定科目 | 経費となるもの | 経費にならないもの |
---|---|---|
租税公課 (税金) | 事業用の自動車税・自動車関連税、印紙税、事業税、固定資産税など |
家庭用の自動車関連税、所得税、加算・延滞税、住民税、相続・贈与税など |
水道光熱費 | 事業用の電気・水道・ガス料金など |
家庭用の電気・水道・ガス料金など |
旅費交通費 | 事業で使った交通機関運賃、道路通行料、駐車料金、宿泊代、出張手当 |
私用で使った交通機関運賃、道路通行料、駐車料金、宿泊代、事業主の出張手当 |
通信費 | 事業用の電話・インターネット利用料、切手・はがき代、郵便・宅配便等料金 |
家庭用の電話料金、郵便料金、宅配便等料金 |
福利厚生費 | 慶弔見舞金、忘年会・新年会費(一次会)、制服代、従業員の健康診断費用など |
事業主の健康診断費・医療費、残業飲食代、国民年金・国民健康保険の保険料、事業主+家族従業員のみの旅行費用、飲食費など |
地代家賃 | 事務所・店舗・倉庫賃料・礼金・管理費・共益費・更新料、事業用の駐車場代、事業用土地地代 |
敷金、同一家計親族への家賃支払、持家の自分自身への家賃支払 |
仕事とプライベートの経費の区切り(家事按分)
自宅兼教室などでは、家庭で使ったお金と教室で使ったお金の境目が曖昧なケースがありますが、その場合、使用比率を決めて算出する必要があります。それを「家事按分」といいます。
●家事按分が必要な代表的な項目
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計算の根拠
摘要
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床面積で分ける
家賃、電気代など
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使用量で分ける
ガス代、水道代など
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時間で分ける
電話・FAX代、インターネット代、携帯電話代など
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走行距離で分ける
自動車の購入代金、駐車場費用、ガソリン代、自動車税、車検代など
例
自宅兼教室の面積が40㎡で家賃が10万円
教室として使用しているのは10㎡の部屋の場合
→教室の面積は1/4になるので、10万円のうち1/4の2万5,000円を教室の経費(地代家賃)として計上することができます。
上記のようにきっちりと割り切れない場合、おおまかな割合で算出することもあります。ただし、税務署の人に根拠を尋ねられたときに納得してもらえる割合を設定しておくことが大切です。
たとえばお料理教室であれば水道・ガスをたくさん使いますので、水道代・ガス代の割合が高くても違和感がありませんが、パソコン教室で水道代・ガス代の割合が高い場合、不自然に思う人も多いでしょう。後々、多額の税金を支払うことがないよう、お教室の実態に応じて、それぞれの項目の按分割合を決めましょう。
このように、売上や経費は項目が細分化されている上、意外と面倒な計算が発生します。確定申告の時期が迫ってくると余計面倒に感じるかもしれませんが、正確に申告するためには大切な作業になります。ノートに帳簿づけをしたり、表計算ソフトを使って管理している人もいますが、昨今は全てを一括で管理できる「確定申告ソフト」があります。確定申告ソフトを活用することで、簿記の知識がなくても日々の経理業務から確定申告までをかんたんに行うことができます。
弥生のクラウド確定申告ソフトなら
日々の帳簿づけから確定申告まで一括管理
クラウド会計ソフトで売上や経費の管理
日々の帳簿づけでは、売上、経費の仕訳、何度も繰り返しの計算が必要となり、さらに確定申告の書類作成時は所得税額の算出も行わなければならず、なかなか大変な作業になります。それらの面倒な計算過程を全て自動で行ってくれるのが「弥生のクラウド確定申告ソフト」。クラウド型なのでインストール不要、専用のスマートフォンアプリからの入力も可能です。
取引の入力がかんたん
簿記や確定申告の詳しい知識がなくても、「かんたん取引入力」を使えば、売上や仕入、経費などの取引情報をスムーズに入力できます。入力フォームで選択肢を選びながららくらく入力。スマホアプリを使用すれば入力にも対応しているので外出先からやレッスンの合間のスキマ時間にも作業できます。
銀行やクレジットカードのデータを自動取込
「弥生のクラウド確定申告ソフト」には、銀行口座、クレジットカード、電子マネーなどの取引データを自動で取り込んでそのまま帳簿に反映できる「スマート取引取込」という機能が用意されています。また、スキャナーやスマホアプリで撮影したレシートの画像データをを自動仕訳する機能もあり、入力と仕訳の手間が省けます。
家事按分の計上もらくらく
「弥生のクラウド確定申告」には、家事按分を簡単に行える機能があります。家賃、光熱費などの支払った分をそのまま入力しておいて、確定申告書の作成書作成を行う際に、按分割合を設定することで、事業で使用した分の金額を一括で算出し、登録することができます。
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