石けんづくり教室
チャオソープ
Ameo*先生
建築関係の仕事から転身。カフェやカルチャースクールでの講師を経て、
2014年9月チャオソープをスタート。体にやさしい手作り石鹸作りやイン
テリアにもなるソープカップケーキ、セルフコスメ作りを教える。AEAJア
ロマテラピー検定1級、二級建築士、文部科学省認定色彩検定2級、メディ
カルハーブセラピスト、ペットアロマセラピストなど数々の資格を持つ。
Ameo*先生
建築関係の仕事から転身。カフェやカルチャースクールでの講師を経て、
2014年9月チャオソープをスタート。体にやさしい手作り石鹸作りやイン
テリアにもなるソープカップケーキ、セルフコスメ作りを教える。AEAJア
ロマテラピー検定1級、二級建築士、文部科学省認定色彩検定2級、メディ
カルハーブセラピスト、ペットアロマセラピストなど数々の資格を持つ。
取材・文:石川名月
撮影:Kei Ito
石けんづくりを教え始めたのは2010年。当時、私は教
えることも、教室運営も初めてで、すべてが手探り状態。
「ちゃんと教えることができるかな」「生徒さんは集まる
だろうか」「レッスン料金は1回あたりいくらに設定し
たらいいのだろう」など、さまざまな課題がありました。
また、その頃、石けんづくりの教室はほとんどなかった
ので、そもそも石けんづくりを教えるだけでビジネスと
してちゃんと成り立つのか、という不安もありました。
それらの課題や不安を1つずつ確かめるために、はじめはカルチャースクールやカフェで場所をお借りし
て、「1dayレッスン」を月に何度も開催するスタイルでスタートしました。回を重ねていくと、
生徒さ
んは「こういう分野に興味があるんだな」「○○○○円だとリピートしてくれるんだな」など、次第に傾向や集客のポイントがわかってきました。いろいろと形を変えながら、試してよかったことは続けて、うまくいかなければ改善して。トライアンドエラーを繰り返して、自分なりのレッスンの流れをつくってきました。
先生としての経験を積んでくると、「もっといろいろなことを教えたい」「1回だと伝えきれない」という
欲求が出てきて、6回コースを構築。すると、1dayレッスンに参加していた人たちが「もっと学びたい」と、
たくさん申し込んできてくださいました。
その頃を境に「石けんづくりの先生として生きていく」という覚悟が決まって、2014年からは教室専用
のスペースを借りて、「チャオソープ」を開業。現在は、体験レッスン、1dayレッスン、基礎コース(9回)、
応用コース(12回)、研究コース…と、ステップ別にレッスンを設け、月に20以上のレッスンを行っています。
なかでも、チャオソープにいらっしゃる幅広い生徒さんか
ら人気なのが「1dayレッスン」です。1dayレッスンは、
石けんづくりの流れから、使う材料や薬品の説明、そして
実践を行い、毎回1つの石けんを完成させます。1回完結
なので初めての方でも入りやすいのはもちろん、月替りで
制作内容を変えていて、1回ずつかなり濃いノウハウをお
伝えしているので、リピーターさんにとっても満足いただ
ける内容に。コースに通っている方が追加で受講してくだ
さったり、1dayレッスンばかりを受講される1dayレッス
ンの方もたくさんいらっしゃいます。また、1dayレッス
ンがきっかけで定期コースをお申し込みいただける流れも
あります。
1dayレッスンでは毎回1つの石けんを完成させるのですが、石けんは固まるまでに時間がかかるため、
型に入れた状態でご自宅にお持ち帰りいただいて、固めて熟成させる作業だけは行っていただかなければ
なりません。生徒さんにお手間をかけてしまうのですが、石けんが完成するまでの間、お部屋に石けんの
香りが漂っていたり、完成した後に実際に使ってみていただいたりするなかで、「また石けんをつくりた
いな」という気になってくださるようで、新規の方がしばらくしたらコースに入られるケースも多いです。石けん自体が教室の宣伝をしてくれているようです。
一般的に1dayレッスンというと初心者向けというイメー
ジがあるかもしれませんが、チャオソープにとって1day
レッスンは「新規の生徒さんの窓口」としての役割、「定期
コースへ流入口」としての役割、そして「リピーターさん
に楽しんでいただくためのオプションレッスン」としての
役割を担う、とても重要な存在。毎回参加する生徒さんが
違うので、生徒さん同士がふれあう機会にもなっています。
先生を始めた頃はニーズをはかるための1dayレッスンで
したが、現在は教室事業を考える上で1dayレッスンが重
要なコンテンツに。自分の中でも1dayレッスンの存在意
義が変わりましたね。
今後も、1dayレッスンと定期コースの両軸で生徒さんに満
足いただけるレッスンを企画していくとともに、講師を育
成するための「コーチングコース」を設けるなど教室を進
化させていきたいと考えています。
※2018年7月現在の情報です。